ミツバチ達が巣を守るために必要不可欠な物質プロポリスとはどんなものか、成分や特徴をわかりやすくまとめました。
プロポリスとは
ミツバチが植物の新芽や樹脂などを原料に作り出し、その高い抗菌性で外敵やウイルスの進入を防ぎ巣内を無菌状態に保つために使用する物質です。プロポリスの中にはフラボノイドをはじめ各種ビタミン、ミネラルなど健康維持に有用な働きを持つ成分を含んでおり、"天然の防衛物質"とも呼ばれています。プロポリスという名は、ラテン語のpro(プロ=防御)とギリシャ語のpolis(ポリス=都市)という語源からきています。
プロポリスの成分
- ビタミン
- ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ナイアシン、葉酸
- ミネラル
- マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄、銅、亜鉛
- その他主成分
- アルテピリンC、p-クマル酸、フラボノイド、クロロゲン酸、4-カフェオイルキナ酸、テルペノイド
プロポリスの歴史
プロポリスの歴史は古く紀元前300年頃、万学の祖と言われた哲学者アリストテレスの著書"動物誌"で「皮膚疾患、切り傷、感染症に用いるもの」として言及されています。さらに古くは、古代エジプトの王ファラオのミイラにも、防腐剤としてプロポリスの抗菌作用が活用されていました。1985年に名古屋で開催された世界養蜂会議にて、各国の研究者によるプロポリス治療の研究発表がされ、国内でもプロポリスが知られるようになり、現在もその抗菌作用の可能性に大きな期待をされています。