【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a


コポコポコポ……と、細くゆっくりとお湯を注いで丁寧にコーヒーを淹れる時間。
ぷくぷく~っとコーヒー豆が盛り上がって、スーッと凹んでいく様子をじっくりと眺めながら、充満するコーヒーの香りを全身で味わう数分間。

自宅はもちろん、キャンプなどアウトドアシーンでもコーヒーは欠かせません。
たったの数分なのに、私にとってはこの上なくリラックスできる至福の時間なんです。

陽のかげる時間がどんどん早まり、朝晩に窓から抜ける涼やかな風を感じる秋真っ只中。
ドリップタイムは、こんな秋という季節が本当によく似合いますね。

社会人になりたての頃の私(当時入社した広告会社ではまだ珍しかった女子営業)は、クライアントを回っては毎回出される濃い目のブラックコーヒーが苦手で、午後になると胃が痛くなることも少なくありませんでした。
(コーヒーのせいなのか、仕事のプレッシャーなのかは分かりませんが)

なので、20代前半の頃はまさか自分がコーヒー好きになるなんて想像もしていなかったのですが……

いわゆる「セカンドウェーブ」や「サードウェーブ」の波に乗って、次々と新しい味わいのコーヒーやSHOPが登場するにつれ、そんな私もすっかりコーヒー好きになりました。

スイーツの甘さや味わいに合わせてコーヒー豆を選ぶところから(器選びも!)が、もはやエンターテイメント。

特に「サードウェーブ」と呼ばれる現在のコーヒーブームは、今まであまり注目してこなかった豆の産地や味わいの個性を知ることができたり、個性を感じるSHOPが増えたり、バリスタさんお一人お一人の人柄やこだわりをダイレクトに感じ取れるのが楽しいんですよね。

単なる「のどを潤す飲み物」としてのコーヒーではなく、その背景やストーリーが見える「文化」としてコーヒーを楽しむ時代。

そして型にはまりすぎず、新しいコーヒーの飲み方を自由に楽しめる時代だなぁ……とつくづく感じています。おうち時間も充実!

最近のマイブームベスト3は、こちら。

【1】 濃い目に淹れたコーヒーやカフェオレにはちみつをほんの少し加えて甘みをプラス
【2】 浅煎りのコーヒーをブラックで、ペッパーなどスパイスを加えた変化球
【3】 コーヒー味のマフィンやクッキーにはちみつをプラスして特別感をプラス

コーヒーに砂糖は入れない派なのですが、はちみつのまろやかで自然な甘みは寒い時期に恋しくなります。

ペッパーやシナモン、カルダモンなどを少量加えたコーヒーもスパイシーで秋冬のティータイムに特によく合うんです。これから迎えるホリデーシーズンの定番、長持ちする焼き菓子「シュトレン」を早めに購入しては、スパイスコーヒーと合わせるのも楽しみのひとつ。

就寝前は、秋の夜長のお供にカフェインレスコーヒーを準備して、はちみつやスパイスで味変を楽しむのもいいですよ。香りのマリアージュで、心身ともにほっと癒されます。

コーヒー味の焼き菓子とはちみつの相性は言わずもがな。
他にもさつまいもやかぼちゃなどこの時期ならではの、ホクホクとしたおいしい食材にはちみつを合わせるのもお気に入りです。
スイートポテトやパンプキンパイなどにはちみつを加えると、食材の甘みがより一層引き立ちますよ。(シンプルな芋けんぴにはちみつをつけてもおいしい)

はちみつで、いつものコーヒータイムがちょっと楽しく。
食欲の秋、はちみつと一緒に最後まで楽しみつくしたいですね。


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