【profile】
店舗事業部 たっきー
趣味はハチ探し、花とハチを求めて三ヶ日を練り歩く見習い養蜂家。


こんにちは、店舗事業部の滝川です!

今年も暑い夏が始まりましたね。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

僕はといいますと、店舗事業部所属といいながら、この6月はほとんど養蜂に携わっておりました。

そのため、今回も養蜂のお話をしたいと思います。

早速ですが、皆さまは自然の中でミツバチの家族(群)がどのように増えていくのかご存じでしょうか。

もともと1つだった群が2つ、3つと増えていくためには、いくつかのステップがあります。

まずは、新しい女王バチが生まれることです!

ミツバチの世界には、「1つの群に女王バチは1匹」という絶対的なルールがあります。
女王バチがいなくても、2匹以上いてもだめなのです!

しかし、巣の中が手狭になってきたり、元々いた女王バチ(旧女王)が年老いてきたりすると、新しい女王バチ(新女王)を育て始めます。

新女王は「王台(おうだい)」という女王バチ専用の育児部屋で育ちます。中にはローヤルゼリーだけをたっぷりと与えられ、
幼虫はローヤルゼリーだけを食べ続けることで、女王バチへと成長していきます!

王台。通常の巣房よりも大きく突出しています。

こうして新しい女王バチが誕生すると、その巣には新女王が残り、元々いた旧女王は半数ほどの働きバチたちを引き連れて、新しい住みかを求めて飛び立ちます。

これを「分蜂(ぶんぽう)」といいます。

分蜂によって、1つの群は2つの群へと分かれます。
このようにして、自然界ではミツバチの家族が増えていくのです!

新しい住みかを探して、木に集まっている分蜂群。

一方、養蜂では自然に任せるのではなく、人の手でミツバチの群を分けて増やしていきます。

それを「蜂割(はちわり)」といいます!
簡単にいうと、「1つの群れを複数の群れに分ける」作業です。

ミツバチの巣箱の中には、複数の巣板が入っていますが、それを均等に分割していきます。
例えば、「巣箱に9枚の巣板が入っている群を3枚ずつに分け、3つの群にする」といったイメージです!

ただ、すぐに分割するのではなく、まずは女王バチを探すところから蜂割は始まります!


女王バチ探しは、地道で時間がかかる作業です。
何枚も入っている巣板一つひとつを確認しながら、何万匹というミツバチたちの中から一匹しかいない女王バチを見つけ出します!

僕も探すことはありますが、全部見たのにいない……!なんてことはよくあります。
女王バチは探している間にも動き回っていますし、巣板以外にも壁面や床を歩いていることもあり、見つけられない沼にハマってしまうことも…。(涙)

それでも根気強く探し続け、見つけられた時は本当に嬉しいですし、達成感に満たされます!
みなさまもぜひ女王バチ探し、やってみてください。(笑)

女王バチ見つかりました!お腹が長く、働きバチと比べてかなり大きいので一目見れば分かります。

ようやく見つけた女王バチは元々いた巣(元群)に返します。
新しく割った巣(割群)に紛れ込んでしまうと後で困ってしまうので、この段階で見つけておく必要があるのです!

そしていよいよ巣を分けていきます!

巣を分ける際には、巣板の振り分けが重要になります。

ひと口に巣板といっても、その状態によって様々です。
はちみつをためているものや、卵・幼虫・蛹がいるものなど、それぞれの状態に応じて振り分けていきます。

蛹=有蓋蜂児(ゆうがいほうじ)が多くいる巣板

蜂割では一つの巣を分割していくため、当然一つひとつの巣のハチ数も減ります。
蜂割後も自力で生活していけるように、「働きバチは充分にいるか?」「ご飯となるはちみつは充分にあるか?」など、先のことまで意識しながら作業を進めていきます。

こうして巣を分け終えたら、最後に「王台づけ」をしていきます!

王台づけとはその名の通り、王台を巣に入れていく作業です。
蜂割後は、主に新しく割った群(割群)に王台づけを行います。

前述した通り、ミツバチの世界には、「1つの家族に女王バチは1匹」という絶対的なルールがあります。

蜂割の際に、女王バチは元群の中に返しているため、割群は女王バチがいない状態となっています。
そのため、新しい女王バチが生まれるように、割群一つひとつに事前に作っておいた人工王台を入れていく必要があります。
(人工王台の説明や作り方は、今回は割愛させていただきます。)

こうして、無事に女王バチが誕生すれば、蜂割は完了です!お疲れ様でしたー!

生まれたての新女王バチ。

これまで長々とお伝えしてきましたが、やはり実際にミツバチに触れてみないとわからないことがほとんどだと思います!
蜂割をしている中で、僕自身も改めて「養蜂って奥が深いなぁ」とたくさんの学びがありました。

養蜂はミツバチという生き物を扱うからこそ、ミツバチと向き合った分だけ発見があり、理解も深まるものだと感じています。
これからもミツバチと向き合い続け、養蜂家としても成長していけるよう精進してまいります!

このブログを通して、少しでもミツバチに興味をもったり、実際に養蜂をやってみたいと思ってくださる方がいらっしゃれば幸いです!

それでは、またお会いしましょう!
Bee Happy~♪