【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a

はちみつの中でも抗菌性が高いことで人気の「マヌカハニー」が有名なニュージーランド。実は、環境保全先進国ともいわれているのをご存じですか?
暮らしに関するものでいうと、10年以上前から「みつろうラップ」(エコラップ、エシカルラップとも呼ばれる)が広がっていて、近年は日本でも注目され、取り入れている方も増えています。
筆者も旅先のスーパーやお土産屋さんで見かけて購入して以来、長らく愛用しています。とても便利なので、もう少し枚数が欲しいな~と思い、この夏娘と一緒に手作りしてみることにしました。(娘にとっては、夏休みの自由研究に)
●ミツバチがくれる自然の恵み「みつろう」とは?

みつろうとは、ミツバチが巣を作るために体内から分泌する天然のロウのことです。六角形の美しい巣も、このみつろうからできています。
ほんのり甘いはちみつのような香りがするのも特徴で、古くからキャンドルや木製家具のワックス、リップクリームやハンドクリームなどの化粧品にも使われてきました。
天然由来ならではの保湿性や撥水性があり、さらに適度な抗菌性も期待できることから、食品保存にも役立つ素材として世界中で親しまれています。
このみつろうを布に染み込ませて作るのが「みつろうラップ」。
手のぬくもりでやわらかくなり、お皿や器の形にぴたっと密着するため、ラップ代わりとして繰り返し使える、とても環境にやさしいアイテムなんです。
●みつろうラップのうれしいポイント

私が長年愛用している理由は、何といっても「繰り返し使える」こと。
一度作れば、やさしくお手入れをしながら何か月も使えるため、使い捨てラップの使用量を減らすことができます。
・器やボウルのふた代わりになる
・パンやおにぎり、野菜などを手軽に包める
・手の温度で形が変わるので、さまざまな容器にフィットする
・洗って何度も使えるので経済的
など、毎日の暮らしで活躍する場面がたくさんあります。
お気に入りの布で作ると、冷蔵庫を開けるたびにちょっと気分が上がるのもうれしいポイントなんです。
それでは、みつろうラップの作り方をご紹介していきますね。
●親子で「みつろうラップ作り」にチャレンジ

<準備するもの>
・アイロン
・新聞紙(3~5枚ほど重ねる)
・クッキングシート
<材料>
・布
・みつろう
※10㎝四方の布に対して、みつろう約3gが目安です。多めに準備しておくことをおすすめします。
<作り方>

1.まず、布の大きさに合った量のみつろうを準備します。お好みの布を好きな大きさや形にカットしておきましょう。

2.みつろうの大きさにバラツキがある場合は、なるべく細かく砕いておくと作りやすいです。(粒が大きいとアイロンがけがしにくくなるため)
3.アイロン台に新聞紙を大きく広げ、その上にクッキングシートを敷きます。
その上に布を置き、みつろうを全体に配置します。

4.さらにクッキングシートをかぶせてから、全体にみつろうが浸透するようにアイロン(温度設定:低~中)をかけていきます。クッキングシートをずらしながら、淵部分までしっかりアイロンをかけて、みつろうを浸透させましょう。

5.粗熱が取れてから、クッキングシートをそっと外せば完成。アイロン直後は熱いのでヤケドに注意して下さいね。
※作る大きさや枚数にもよりますが、小さいサイズ数枚なら30分前後で完成しますよ!
●みつろうラップを作る楽しみ、使うしあわせ

好きな布で思っていたより手軽に作ることができた、みつろうラップ。
一緒に作った娘(小4)が「楽しいから、もっと作りたい!」ということで、布を大好きな猫型に切ったり、クリスマス用にと(気が早い……)お気に入りの冬用の柄を引っ張り出してきたので、色々と作ってみました。

みつろうラップは、お皿や瓶の蓋がわりに本当に便利。
写真は手作りしたフルーツシロップの瓶に、丸く切り抜いたみつろうラップをかぶせているところです。紐で巻くと、ちょっとしたギフトラッピングにも◎

みつろうをアイロンで染み込ませたコットン生地は、こんな風に型が付きやすくなるんです。折り紙みたいに折ることも可能。
手から伝わる体温でみつろうがやわらかく変形する性質を生かした、とてもエコなラップは、様々なシーンで大活躍します。
一般的なラップがない場合やラップを節約したい場合にとても便利ですし、キャンプなどアウトドアシーンでも、パンやクラッカーをさっと包めるので重宝しています。
【みつろうラップを使用するときの注意】
やさしく洗ってしっかり乾かせば、繰り返し使えるみつろうラップ。
長く愛用するためには、ぬるま湯でやさしく手洗いし、風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。熱湯で洗うとみつろうが溶けてしまうため避けてください。
・電子レンジ・オーブンでは使用しない
・食器洗い乾燥機には入れない
・直射日光の当たる場所や高温になる場所に置かない
・レモンなど柑橘類やパイナップルなど酸の強い食品は直接包まない
・生肉・生魚は衛生面から直接包まない
これらに注意し、正しくお手入れすれば、何度も繰り返し使うことができます。
●手作りみつろうラップで、暮らしを楽しく

お気に入りの布が、新しい暮らしの道具へと生まれ変わる「みつろうラップ」。
娘と一緒に夢中になって作った時間も、出来上がったラップを毎日の食卓で使う時間も、どちらも私にとって大切な思い出になりそうです。
ミツバチがくれる自然の恵みは、はちみつだけじゃないんですね。
みなさんも、ぜひ世界に一枚だけのみつろうラップ作りを楽しんでみてはいかがでしょう?
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