2022/11/08

大切に育みたい子どもの“季節勘”と親子はちみつ時間。

【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩亜矢子　Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年＆おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中！
Instagram @enjoytable_by.a

どんな時も季節は巡る。木々が色づいてきたな……と、ぼんやり景色を眺めていたら、いつの間にか頬を撫でる風が秋を通り越してもう冬の冷たさを含みはじめました。街中にはいたるところにクリスマスアイテムが並び始め、冬の気配を感じる今日この頃。

●愛おしい11月

年賀状どうする？なんて会話も出てきて、慌てていい感じの家族写真を探したり。
夏用のラグや玄関マットもぬくもり感のある冬素材にチェンジしたり。
お友達に送りたいミニギフトやカードをリサーチしはじめたり……
この時期は、ツリーのオーナメントの入れ替えにも忙しい我が家です。特に子どもたちが手作りしたグラスデコのオーナメント（下写真）は、ツリーの目立つ場所に飾るようにリクエストされています。

大人は「今年もあと2か月しかない、どうしよう」「あれもこれも準備しなきゃ」と気忙しくなりがちですが、子どもたちは「サンタさんに何お願いしよう？そろそろお手紙書かなくちゃ」「クリスマス会いつかな～？」「今年もそろそろ石焼き芋屋さん来るかな～？」なんてかわいい会話を繰り広げている11月、忙しいながらも私は結構好きなんです。
そうそう、サンタ業の準備もこっそり始めなくては……ね！

●娘が女友達化してきた

8歳の息子と6歳の娘がいる我が家。特に娘は近頃どんどん精神的に成長してきて、気づけば「娘」から「娘（女友達）」という感覚になってきました。
もちろん家では「ママ抱っこ～」なんて泣き叫ぶこともまだありますが……

一緒にお花屋さんやカフェに出かけると、
「このお花とこのお花一緒に飾ると色がいいかんじじゃない？」
「せっかくならケーキ食べようよ、ご褒美は大事っていつもママ言ってるもんね」
「ママ、今日のおイヤリングとお洋服がよく合ってて素敵だね」
と、表現や感覚がもう立派な“女友達”。

そんな彼女の成長の中で、母として特に嬉しいなぁとしみじみ思うのが「季節感」を大切にしている心です。

●大切にしたい季節感（勘）

９月のとある週末「今日は何したい？」
と聞くと、
「夏も終わったし、ハロウィングッズでおうちを一杯飾り付けたい！」
との答えが。
「うんうん、確かにまだ残暑もあるけど夏から秋になったもんね～」
と話しながら、一緒にせっせと模様替えをしたのでした。

10月前半には、どうしても私の仕事関係で大好きな習い事を欠席して延長保育に預ける日があり
「明日は習い事休ませてごめんね、許してくれる？」
と聞くと
「う～ん……今日からクリスマスツリーを出してくれるなら許してあげる！だってもうすぐ10月も終わるでしょ？」
と笑顔でリクエストされました。

大好きな季節のイベントが待ちきれない、ちょっとフライング気味で準備から楽しんじゃおう、というその感覚は彼女なりの季節感ならぬ“季節勘”だなぁと感じています。
この感性は親としても大切にはぐくみ、一緒に楽しんでいきたいなと思っています。

●11月のはちみつタイム

そんなクリスマスツリーの飾りつけ、結構気合がいるんですよね。なので、休憩タイムにはホットレモネードやはちみつミルクでリフレッシュ。冬が近づくと私はホットチャイが恋しくなるのですが、ミルクたっぷりで温めたチャイにはちみつで甘さを加えるのがお気に入り。
それぞれのはちみつドリンクで乾杯し、心身ともにリフレッシュしたらまた親子で飾りつけの続きに取りかかります。
こんなささやかな時間が、季節の一部として子どもたちの記憶にうっすらとでも残ってくれると嬉しいな、と思います。