【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
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8月はふるさとに帰省するという方が、
やはり多いでしょうか。
そう、8月のお盆前後は特に「ふるさとを想う時期」。

今の実家がある場所はもちろん、
昔生まれ育った街もそう。

実家がもうなくなってしまった…という方も
いらっしゃるかもしれません。

でも心の中に、きっと誰しもが懐かしく想う
「ふるさと」がひとつはあるのではないでしょうか。

目を閉じれば、
その街の空気感や季節の移ろいを感じる景色が
いくらでも思い起こされる場所。

懐かしい電車や駅。
小さなころに秘密基地を作って駆け回った場所。
親や友達とけんかをすると必ず向かった場所。
親と一緒に自転車の練習をした場所。
家族でショッピングやランチに出かけたお店。

そんなふるさとを想う気持ちというのは
はちみつのようにほんのり甘く、
でも甘いだけではなく…
うまく言葉で表現するのは難しいけれど
とにかく心を浄化してくれる
「永遠に変わらぬもの」だと思うんです。

親との関係の良し悪しや
親が健在かどうかに関わらず、
思い出されるふるさとの景色や空気感というのは

「やさしく今の自分を包み込んでくれるもの」

そして、もうそこに会いたい人がいなくなってしまっても、
この時期になるとやはり
「あぁ、帰りたいなぁ…」と思わせるものです。

私が生まれ育った神戸のある小さな街は
子どもの頃に比べると街の雰囲気も少し変わり、
大好きな祖父母ももう他界したので
「身内に会いに帰る」ことは叶いません。

でもお墓参りや懐かしい小路の散歩、
お土産店に入ってみるなど
旅行者目線で街の変化を楽しむのもあり。

実家は引っ越してしまったので、
帰省する際はわざわざ足を運ぶことになるのですが
「あの景色に会いに帰りたい」
と8月になるとやはり毎年強く想うのです。

はちみつみたいにほんのり甘くて、
癒しを与えてくれるふるさと。

昨年まではコロナの関係や家族の事情もあり、
なかなか帰れずにいたここ数年間。
昨年久しぶりに訪れることができ、お墓参りも叶い…
とても感慨深かったんです。
(写真はそんな昨夏のもの)

今年は、現段階ではまだ未定なのですが…
ふるさとに帰ることができてもできなくても、
心の中にその懐かしい景色を想い、
ふるさとに感謝する1ヶ月にしたいな。

そういえば、亡き祖母ははちみつが大好きでした。
大好きな街に一緒にショッピングに出かけては、
休憩がてら入るお気に入りの喫茶店で
紅茶やレモネードにはちみつを入れて混ぜていたっけ。

実母・義母もはちみつが大好き。
帰省の際は祖母との思い出をこっそり添えて、
おいしいはちみつを手土産にしたいと思います。

それぞれのふるさとに想いを馳せ、
心が潤う8月になりますように。


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