8歳の誕生日を迎えた娘に「今日なに食べたい?」とたずねると、「お肉とこんにゃくのがいい!」ということで、さっそく日曜の午後に親子クッキング。
それにしても、母の田舎料理好きをワタクシが受け継いで、さらに娘がシブい料理を好むという、3世代にわたって田舎DNAが継承されているようで、なんともほっこりします。

今回はお姉ちゃんの誕生日会ということもあり、今まさにお手伝い大好き時期にいる弟くんが奥さんの料理のお手伝いを。
こんにゃくを一口大にちぎる作業にずいぶんと苦戦していましたが、ちょうど良い大きさに細かくできたことを奥さんから褒められてニンマリ。「ママってこんな大変なことをいつもやってくれてるんだねぇ。ママいつもありがとう。」とワタクシよりずっと出来のいい息子の発言もなんだか微笑ましい。

さて、子どもも大好き、そして何と言ってもお酒のアテとしてもサイコーの豚肉こんにゃく炒めの作り方をご紹介します。材料もいたってシンプルです。

しょうゆ1/4カップ、みりん1/4カップ、お酒、油、白ごま、刻みネギ、二代目の蜂蜜、そしてメインの豚肉とこんにゃくのみ。アク抜き処理されたこんにゃくを買えば、よりカンタンに仕上がりますよ。

まずは、油を引いたプライパンで豚肉を炒め、しっかりと火が通ったらこんにゃくを投入。奥さんに支えてもらいながらも、こんにゃくで重くなったザルをひっしに傾けるサマがなんとも。

油がまわったらしょうゆとみりん、お酒を加えフタをして中火で10分ほどコトコトと。炒めものといってもグツグツ煮詰めていくので、我が家の煮物とほとんど同じ仕上がりに。
フライパンの中で踊るこんにゃくを目で見たり音で聞いたり。煮立つしょうゆの香りをかいだり。五感で楽しめる料理はまさに良い体験に。

あとは火を止めたら二代目の蜂蜜をまわしかけ、お皿によそったら白ゴマと刻みネギをちらして完成。

何ともいえない甘じょっぱさとこんにゃくのぷるぷる食感が、子どもにも大人にもウケること間違いなしの一品です。取り皿に移して一味とうがらしをかけると、お酒のアテとしてまた格別。
あいかわらず二代目の蜂蜜の万能さを実感する日々ですが、テーブルに並ぶ料理のうち、ひと品にでもはちみつを使った料理があると、それだけでひと手間加えた暮らしのように思えて、ちょっぴりしあわせな気持ちになれるから不思議です。

主役の娘はというと、料理中は優雅にYouTubeを鑑賞したり、宿題をやったり。豚肉こんにゃく炒めが完成したと同時に、われ先にと食べ始め大満足の様子。「誕生日サイコー!」を声高らかに連呼していました。

もうじき夏休みですね。夏の想い出としてお子さんと親子クッキングいかがでしょうか。はちみつを最後に回しかけることをお願いするだけでも、お手伝い隊の子どもは大喜びですよ。


【profile】
ぬくもりWebディレクター
清 真一朗 Shinichiro Sei
静岡市から電車で片道2時間半かけて毎日三ヶ日に通う自称旅人。甘いものとお酒が大好きな二児の父。毎日の運動量を超えるアルコール摂取で、ぽっちゃり体型を隠し切れないのが唯一の悩み。