【profile】
インナービューティー料理研究家
國塩 亜矢子 Ayako Kunishio
インナービューティー料理研究家、フードコーディネーターとして各種メディアでレシピコラムや美容栄養学の連載を持つ。趣味はファミリーキャンプ。
まじめな野球少年&おてんばガールの二児母として子育てママ向けのコラムも発信中!
Instagram @enjoytable_by.a
6月に仕込んでおいた梅シロップ。
梅がしわしわになって氷砂糖が溶け、おいしい飲み頃になってきました。
梅シロップは、子どもたちがまだ、ムチムチのかわいい小さな手だった頃から、毎年のように作り続けています。
夏が来る前に仕込みを完了させ、厳しい夏は毎日のように仕込んだ梅シロップをソーダやミネラルウォーターで割って味わう……熱中症対策にも◎な梅シロップは、夏の人気者。
今年は他にも、赤紫蘇で作る紫蘇ジュースのもとや、早生プラムで作るすももシロップなど、週末にゆっくり「手作り」を娘と満喫する時間を持てました。
梅シロップをはじめ、紫蘇ジュースもすももシロップも、氷砂糖や黒糖で作ります。
氷砂糖で仕込めばさっぱりとした味わいに、黒糖で仕込めばこっくりとした甘さに仕上がるのですが、その時の気分で飲みたいシロップを選び、何で割ろうかな?と考える束の間のひと時も楽しいものです。
今年は、すももシロップを西表島の黒糖で仕込みました。ただ甘ったるいのは苦手なので、赤ワインビネガーとクローブの実、そして小さなテラスから収穫したローリエ(月桂樹)の葉も一枚加えて、ほんのちょっぴり清涼感をプラス。
グラスにシロップを注いで頂く際に、隠し味でちょっぴりはちみつを加えるのも私のお気に入り。
シロップなので十分な甘みはあるのですが、はちみつを加えることで、口に含んだ際に複雑な甘みのハーモニーが生まれてとっても美味しいんです。
特に三代目の蜂蜜は、さらっとしたテイストでドリンクとの相性が◎
何より、はちみつは栄養満点! 冷房が効いた室内で体が冷えてしまったり、喉がちょっとイガイガするなぁという時には、抗菌作用の高いはちみつを加えると喉のケアにもなります。
今年は梅シロップをたくさん仕込んだので、一部を紅茶の茶葉と一緒に煮詰めて、「紅茶梅シロップ」も作ってみました。
紫蘇ジュースに使用した国産レモンの皮を捨てるのがもったいないので、細く刻み、紅茶梅シロップに加えてみたら、とっても爽やかなシロップが完成しましたよ。
(レモンティー梅シロップとでも名付けましょうか……)
レモン×はちみつは、言わずもがな最高の相性。こちらは特にはちみつとの相性が良いシロップとなり、ソーダ割りにすればノンアルカクテルを飲んでいるような満足感の高い一杯に!
季節の恵みに感謝して、おいしく楽しく保存食を作り、アレンジを味わいつくす食卓。
旬を知り、食べたり飲んだりして、ゆっくりと味わう……当たり前のようで、実はこんなおうち時間が何よりの贅沢かもしれません。
夏のはじまりを告げる、季節のフルーツシロップ作り。
子どもたちが大人になっても、こんな我が家の台所仕事をふと思い出してくれたらいいな、将来大きくなった子どもたちが「季節を愉しむ時間」として再現してくれると嬉しいな、と心から願っています。
暑い夏はもう目の前に。
フルーツシロップ×はちみつで、心身ともに健やかに今夏も乗り切りたいですね!
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