養蜂業というと、はちみつを採る仕事というイメージが強いかと思います。長坂養蜂場でも主に、採蜜のためにミツバチを飼育していますが、養蜂家の中には春から夏にかけて群数を増やし、花粉交配用にミツバチを育てている方が大勢いらっしゃいます。

私は3年前に九州の養蜂家さんのもとで修業をさせていただき、そこから徐々に群数を増やしてきました。
まずは、三ヶ日で採れる「三ヶ日みかん蜂蜜」と「三ヶ日の里山蜂蜜」を、一年を通して皆さまにご用意するため。
次に、ポリネーション(花粉交配)用のミツバチを出荷するためです。

長坂養蜂場ではまだ、花粉交配用にミツバチを出荷したことがありません。私自身、花粉交配のことを少し知っている程度でしたが、修業先でミツバチの出荷をする中で、イチゴやスイカ、メロンなどたくさんの果物や野菜の花粉交配のため、日本全国に出荷していることを知りました。

修行から戻ったら、長坂養蜂場でもやろう!と心に決め、教わった技術でミツバチのお世話を続けました。しかし、上手くいくこともあれば、地域が違うことでお世話のタイミングも違い、なかなか思うようにはいきませんでした。
ですがようやく、問屋さんにミツバチの出荷が出来そうなところまできました。
自分たちが育てたミツバチが、どこかでポリネーションのお役立ちをしてくれると思うと嬉しい限りです。

私たちの生活を陰ながら支えてくれるミツバチ。養蜂家として、少しでもミツバチと自然の素晴らしさを伝えていければと思います。


【profile】
ぬくもりビーキーパー
大野 諒 Makoto Ono
ミツバチはもちろん、自然や生き物が大好き。身長に見合わない細身だが、体力には自信あり。ただ、暑いのが苦手なのでミツバチ相手でも軽装で仕事してます。

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